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本日の総務課
2019年12月22日
登場人物
ここは創業80年の中堅プラスチックメーカー。
名古屋支店に出張中の安部課長が、大阪本社の関さんに電話をかけてきました。
関ちゃん大変! 私のPCがインターネットにつながらなくなったわ!
ええーっ! なんで突然。LANケーブルが抜けてるとかじゃないんですか?
失礼ね、そのくらい気づくわよ! ていうか無線LANよ。朝からちょっと途切れがちだったのよね。
電話口からは支店のざわついた様子が聞こえてきます。
どうやら安部課長だけでなく、ほぼ全員がネットワークに繋がらないと訴えているようです。
うーん、無線の不調か? インターネットだけですか? ファイルサーバーとかメールは?
だめよ、何もできないわ。PCの右下に出てるアイコンはバリ3なのに、おかしいわね。
(バリ3ってなんだ??)
バリ3とは“バリバリで3本立ってる”の略ですが、ガラケーを持ったことのないネオ・デジタルネイティブの関さんにはちょっとよくわかりません。
無線LANのエラーが出てるとかじゃないんですよね? どこまで通信が行ってるか確認できます?
どこまでって、オフィス出ちゃうと電波来なくなるけど?
いやそうじゃなくて…ちょっとコマンドプロンプトを開いてもらえますか。
あなたが好きな黒い画面のやつ? どうやって出すの?
えーっとですね、スタートメニューを右クリックしたらメニューに出てこないですか?
CUIにはまったく詳しくない安部課長ですが、日ごろ関さんの作業を見ているので、かろうじてコマンドプロンプトの存在は知っていました。
電話越しに関さんの説明を受けながら、tracertコマンドを実行します。
なにか数字が5行くらい出てきたわよ? これをどうしたらいいの?
とりあえずそれをコピペして…あっメール使えないのか。その画面をスマホで撮って僕に送ってください。
スマホのWiFiも繋がらないのよ!
4Gとか使えるでしょう? WiFi切ってそっちで送ってくださいよ。
もう、めんどくさいわね!
(俺のセリフだよ!)
関さんは安部課長にtracertの説明をしながら、電話のこちら側ではファイルサーバ内に名古屋支店のネットワーク構成図が見つからず必死に検索していたので、若干イライラしています。
ようやく見つかった構成図は更新日が5年前で大いに不安ですが、IPアドレスから察するにスイッチングハブとファイアウォールの間で通信が途切れているようです。
スイッチングハブのLANケーブルが抜けてたり、切れそうだったりしてないですか?
どのケーブル? たくさん刺さっててどれか分からないんだけど。
(だめだ、課長に調べさせたら違うケーブルを抜きかねない)
ネットワークの配線がわかる人いないですかそこに。
いたら電話してないわよ!
ですよね…。
こうして関さんは着のみ着のまま新幹線に乗り、名古屋支店に向かったのでした。
その後、現場に到着した関さんは、安部課長や支店のみなさんの針のような視線を受け止めながら、サーバーラックを調べてLANケーブルが抜けかかっているわけではないことを確認し、自分のノートPCからスイッチングハブにSSH接続し、リンクアップステータスを確認し、リンクダウンしているポートを特定し、原因はケーブルの断線では? という結論に至りケーブルを交換しました。
年に2回くらい、こういうのが起こるんだよな。現場に行かなくても解決できるようにならないものか…。
どの機器で障害が発生したか、炎や煙のアイコンで一目で発見できます。
常に最新のNW構成図が画面で確認できるし、障害の影響範囲が特定しやすいですね。
何よりファイルサーバ漁らなくてもすぐ出てくる…。
機器のアイコンをダブルクリックするとステータスが表示され、どこに原因があるのか詳しく調べることができます。
どのポートがなぜダウンしているか本社からもわかるので、拠点に具体的な指示が出せます。
わざわざ僕が行かなくても課長が対応してくれたはず…。
ダッシュボードのウィジェットで視覚的にわかるので、IT担当者がいない拠点でも、どのポートのケーブルを交換すればよいかわかります。
このくらいわかりやすいと、私だけでも十分対応できるわ。
関ちゃんの新幹線代でひつまぶしが食べられたわね…。
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